Teenager Kick Ass×羊文学×突然少年 スペシャル対談インタビュー!

Text:石井恵梨子 Photo:しばたさおり

ともに、剥き出しの轟音を鳴らしながらライブハウスに新風を巻き起こしている若手バンドである。羊文学、突然少年、Teenager Kick Ass。昨年発売されたTHIS IS JAPAN企画オルタナコンピに最若手として参加した彼らは、偶然にも96〜97年生まれの同級生。またTeenager Kick Assが企画するツーマン〈チカシツノハナ〉では、最初に羊文学が、そして先月には突然少年がゲストに招聘されたばかりである。刺激を受け合うというフロントマン同士のクロストーク。Teenager Kick Assのオオ=スカ、突然少年のせんいちろう、羊文学の塩塚モエカがそれぞれの「今」を語り尽くします。

 

オオ=スカ(Teenager Kick Ass)

一一まずはオオ=スカくん、こういう対話の場を設けた理由から教えてください。
オオ=スカ:Teenager~を始めてもう2年くらいですけど、本当の同世代と自主企画をやるようになったのは最近で。それまではブッキングで年上のバンドと一緒になることが多かったけど、その頃から好きだった同世代の二人には当然注目してたんですよ。よく会うけど、あんまり真面目な話はしないじゃない? 歌詞のこととか、具体的な悩みとか、一度話してみたいなって。
せんいちろう:あぁ。確かにそういうのは気になる。目上の人たちがくれる刺激とは違って、同じ年月くらいを生きてる人たちの共通項、考え方の違いとか。
モエカ:同い年って刺激になりますよね。たとえば少しやる気がなくなってるような時に、オオ=スカくんが「うぉーっ!」ってライブやってるのを見ると「そういえばバンドでこういうのをやりたかったんだな」っていうのを思い出して、熱い気持ちになることが多くて。いい関係だなと思ってる。
一一「こういうのをやりたかった」って言葉が意外なんですが、もともと羊文学には何かと戦っていくような感覚があったんですか。
モエカ:うん。私がバンドやろうと思ったのが中学生の時で、地元の友達の男の子と始めようとしたんですよ。その頃は友達がバンプ(・オブ・チキン)が好きで、カバーをやってて。でも私が歌うと「女だからちょっと違うわ」「……は?」みたいな。女だから違うって言われる筋合いはないし、男の子と同じように格好いい音楽はできる、負けたくないっていうのがあって。オオ=スカくん見てると、そういう時期の荒い気持ちを思い出しますね。
一一突然少年にも「開戦前夜」って曲がありますけど、バンドをやることと、何かと戦う気持ちって繋がっていると思いますか。
せんいちろう:うーん、あの曲は高校を卒業して学生じゃなくなって、初めてツアーを回った時に書いた曲で。音楽をやってて「楽しい」以外の感情が芽生えた気がしたんですね。でもそれが闘う気持ちなのかはわからなくて……言ったら衝動的にできた曲なんですよ。でも音楽の表現って、ほんとのほんとで思ってることを出せることだと思ってて。もちろん取り繕うこともできるけど、それでも、傍から見てどんなに不格好でも、本物の気持ちがどれだけ詰まってるのかっていう。僕はそういうところを見てるんですね。

塩塚モエカ(羊文学)

モエカ:うん、曲って自分の中にある「本当のもの」と密接に関わりますよね。私も曲作る時って本当の気持ちを振り返る時間になることが多くて。「あんなこともあったな」「最近こんなことで悩んだな」とか、それこそ日記みたいに書いていくから。だから100%他人の話では作れない。
オオ=スカ:俺、最初の頃は歌詞にそこまで意味はないと思ってて、もっと響きとして捉えてた。でも最近はちょっと違ってきて。なんか、自分にとってショッキングなことが何回かあって、それを自分でも忘れたくないし、人にも忘れて欲しくないから歌にするみたいな感じ。歌い続けていれば忘れないから。
モエカ:あぁ、それもわかる。
オオ=スカ:忘れちゃう自分が嫌なんですよ。どんな出来事も人間って簡単に忘れるじゃないですか。たとえば今年の2月にベースが代わったんですけど、その時のこと、当時のような衝撃は今もうないんです。「辞めたい」って言われた時は、もう自分が今後何していいかわかんなくなるくらいショックだったけど、それすらもう思い出になっちゃってて、10年後には「言われれば思い出す物語のひとつ」になっちゃうかもしれない。そうはしたくないし、そのために曲を書いたり歌詞を書いてる気がします。だから俺の場合、何気ない歌詞、みたいなのがないんですよね。書こうと思ったこともないし。
モエカ:私は何気ない歌詞も書いてみたいとは思うな。一歩引いて、俯瞰で風景を見るような歌詞。自分の身に起きたことを書くのは簡単だし、自分のことはどうしても入ってくるけど、そこからさらに想像して、イメージを膨らませるような。今までは日記で良かったんだけど、自分の作品に足りないのはそこじゃないのかなって、最近思い始めてる。
一一せんいちろうくんはどうですか。
せんいちろう:あの……そのままの日常を音楽にするのも正しいとは思うんです。ただ、僕に関して言ったら、ほんとにそのままを歌ったら〈今日も何もできませんでした……〉みたいな言葉で終わっちゃう。
一同:はははははははは!

せんいちろう(突然少年)

せんいちろう:なんですけど、今日もなんもできなかったけど、もしかしたら、あの時こういうふうにしていれば、こういうふうに言ってれば、もっといいふうに行けたんじゃないか? こんなふうに考えを変えてみればもっといい方向に行くんじゃないか? って。そういうことを書いてる気がします。もちろん素の自分も投影したいとは思うけど、その自分自身を鼓舞したい。「もっと頑張れよ!」って言うために曲を書くし、ライヴをするから。だから、ありのままって言うよりかは、より、もうちょっといい自分を、努力なり発想なりで見せたいし、自分自身で更新したいのかな。
モエカ:そうだよね。ステージの上だとちょっとは輝いて見えるじゃないですか。私は普段学生で、普通に授業出たり、めっちゃ普通に生きてますけど。でも、歌にすることであるべき自分の姿が見えるとか、こうありたい自分に気づくことは多くて。せんいちろうくんの言ってる意味、よくわかる。
一一不満や怒りだけを歌いたいわけじゃないってことですよね。
オオ=スカ:怒りだけじゃ無理だなって、それは最近わかってきた。
モエカ:それはそうだよ。ネタ尽きるじゃん。
オオ=スカ:最近までの歌は本質的に怒りだったけど。でも、いきなり玄関越しに「こんにちは」って言う時に、最初からキレてる奴いないじゃないですか。ライヴは俺、会話だと思ってるし、そこにいるお客さん全員と話をしたいしと思って。その時に怒りだけじゃどうにもならないんですよね。
せんいちろう:……オオ=スカくんを見てても思うけど、バンドやってると周りに苛立ってる人多いなぁって思うんですよ。それに比べたら全然、僕は苛立ちとかないんですよね。
オオ=スカ:ほんとに?
せんいちろう:苛立ちはそんなにないけど、ただ「自分がちゃんと今日も居た」っていうのを証明したいだけ。そのためにライヴをしてる気がする。
一一「自分が居る」と言う時に、あれだけの大声は必要ですか。
せんいちろう:……必要ですね。周りに苛立ってる人がいるぶん、それこそ大きい声だったり大きい気持ちで出さないと、埋もれちゃうから。
オオ=スカ:埋もれちゃうよね。俺が苛立ってんのは、たぶん「自分がここに居る」って証明できてない自分に対してなんです。変な話、ライヴ中ってお客さんの顔が意外と見えるんですね。あくびしてる人も、途中フロアから出て行く人もいる。もちろん盛り上がって100%受け止めてくれる人もいるけど、まったくゼロの人もいて。で、僕は性格上、ゼロの人たちが気になっちゃう。俺たちの存在価値を曲にしてるつもりだから、あくびされたら「お前ら要らないよ」って言われるのと同じですよね。それがとにかく気に食わない。だから「絶対認めさせてやる」とは言わないけど「あぁ、その気持ちわかるよ」くらいは言わせたい。ゼロの反応をする人たちに、せめて1になって欲しい。そのために俺は叫んでるのかなって思う。
一一それはでも、怒りに近い感情なのでは?
オオ=スカ:今まではそうでしたね。でも、怒りの後には自分に対して悲しくなるし、逆に怒ったことによって何かが変わって喜びになることもあって。そういう感情表現をしたいと思う。だから、その都度その都度で自分が一番素直でいられるような曲を作りたいんだと思う。で、今までは俺が素直であれる曲なら良かったんですよ。今はメンバー3人とも素直でいられる曲を作りたいなと思うようになった。メンバーを「演奏してるだけ」にはしたくない。ちゃんと「人間」で居て欲しいというか。それは突然少年と大阪で対バンした時に強く思ったことで。
せんいちろう:……え、そうなの?


オオ=スカ:うん。本人たちは「いいライブじゃなかった」って言ってたけど、演奏の良し悪しは一旦置いといて「これがバンドであるな」と思わされた。茜ちゃんが歌ってるけど、とだげん(ベース)も歌ってるし、ヨッシー(ドラム)もカニちゃん(ギター)も歌ってる。その4人の力が、同じ場所に行こうとしながらぶつかり合ったり言い合ったりしてるように俺には思えたの。それがライヴ中に起こってて、言ったら誰かが指示出ししてることでもなくて、すげぇリアルに見えた。
せんいちろう:あぁ……。でも僕らにとってはこういう関係が当たり前で。初めて組んだバンドがこの4人で、もうかれこれ7年くらい続いてて……。
モエカ:一回もメンバー変わってないの? すごい!
オオ=スカ:こっちはお互い、オリジナル・メンバーしか残ってない(苦笑)。
せんいちろう:高校一年生の時、軽音楽部でたまたま出会ったから。しかも、同じ部内でもなかなかバンドも組めないかも……みたいなところから始まった4人で、そのままここまで来てるから、やっぱり意識しなくても勝手に出るんですよね。この4人でひとつになってるバンドの匂い、みたいなものが。そこが一番の自分たちらしさなのかなって思っていて。ありきたりな言葉ですけど、唯一無二でありたいし、そうできてるかな、とは思ってますね。
モエカ:あー、私たちはもっとドライかも。みんなそれぞれ好きなことをやってるし、アレンジも全部任せてるし。なんとなく羊文学っていうバンドに対してのイメージが同じだから成り立ってる。別に仲が悪いってわけじゃないけど、超良くもないし悪くもない。ちょっとずつみんなに距離感があって、それ以上踏み込まないようにしてる。みんなきっと羊文学がすべてではなくて。たぶん、羊文学の先に、自分のあるべき姿を見てるところがあるかもしれない。
一一面白いなぁ。バンドに対する考え方、メンバーとの距離感、それぞれまったく違うんですね。
オオ=スカ:だから話をしたかったのかもしれない。この2バンドは同世代の中でも特に気になるし、やってることも全然違うんだけど、毎回俺を鼓舞してくれる存在で。茜ちゃんは「自分で自分を鼓舞する」って言ってたけど、俺は自分を鼓舞するのに他人の力を借りないと無理なんですね。あとは単純に、負けたくない。突然少年にも羊文学にも負けたくない。負けるの好きじゃないっていう単純な気持ちが俺は強いんでしょうね。
一一負けず嫌いとか、自分が居ることを主張したいとか、あって当然の感情だと思うんですね。ただ、ざっくりいうと「今の若者は満足度が高い」「欲がない」みたいな話って世の中に溢れてるわけで。
モエカ:……欲しかない!
オオ=スカ:うん。欲しかないでしょ(笑)。
一一だよね。「空気を読み、周りと上手く調和するのが今の若者だ」って言われるけど、そうじゃないからこうやって表現者も出てくるわけで。
モエカ:逆にみんなと上手くやれなかったから今こうしてるんじゃないですか? 確かにみんな優しいし、空気読むの上手いなって思うけど……私は他人に興味がないから(一同笑)。むしろ他人をちゃんと尊重できないことが多いってことに、悩みを抱えてるかもしれないですね。
一一そういう感覚と、今の音楽性って、どこかで繋がっているんですか。
モエカ:あー、でもバンド始めた当時は流行ってる音楽が嫌いだった。シティ・ポップとか私めちゃ嫌いで(笑)。当時なんて自分の怒りでいっぱいだったし、そんなの聴いても全然スッキリしない。「ヘナヘナしてるんじゃねぇ!」って思ってた(笑)。
せんいちろう:でもたぶん……受け入れられちゃってることへの反動、みたいなのはありますよね。自分たちが世の中に受け入れられないっていう不満じゃなくて。小さい頃から「みんな幸せになっていいんだよ」「みんな一緒に輪になっていいんだよ」みたいなことばっかりで。一緒くたにされるし、同じ歩幅で同じ輪の中にいなきゃいけない。それに対する反発っていうのは僕らの世代にある気がしますね。「みんな同じ輪の中にいていいんだよ」っていうのがすでに同調圧力になってて。ライブひとつ取っても「じゃあみんな、右手を上げて楽しみましょう」みたいな。
モエカ:あ、それはあるかも。それこそシティ・ポップじゃないけど、バンド始めた頃は優しい音楽ばっかりだったもん。一緒に遊んでた子たちも「おしゃれなのは聴くけどうるさいのは無理」みたいな感じで。私はキング・クリムゾンとか聴いてたけど「そんなのダサい」みたいな。
オオ=スカ:……ダサいじゃん、キング・クリムゾン。
モエカ:いや、あれはダサカワなの(笑)。だからその頃は「ダサいのの何が悪いんだ!」って思ってた。それこそ高校生の時はお嬢様学校みたいなとこだってたから、みんないい大学行って就職して、それがルールみたいな空気があって。「それは違うんじゃないの?」ってすごく思ってた。たぶんそれはいつの時代もあるよね?
オオ=スカ:時代は関係なく、学校やら何やらに通ってたらある程度の同調圧力ってあると思う。そこで傷つきたくないと思うのは当たり前の感情だと思うんだけど。でも現代社会って傷つくポイントが増え狂ってるから、よけい「若者は傷つきやすい」みたいに言われるんじゃないかな。
モエカ:傷つくのは私も怖いけど。でも逆に全然傷つかない人、ほんとに平気な人っているじゃん。そういう人になりたい。だってたまに「もう人前に立ちたくない」とか思うこともあるもん(苦笑)。
せんいちろう:僕はない(キッパリ)。
オオ=スカ:え、ないの?
せんいちろう:うん。なんか……ちっちゃい時から目立ちたい気持ちがあって。昔、お婆ちゃんから「氷川きよしの歌歌ってくれ」って言われることがよくあって、そこで歌うとお小遣いくれるんですよ。お小遣いも嬉しかったけど、何かしら目立ちたいっていうのはあったんですね。中学の時も吹奏楽部で、トランペットっていう一番目立ちそうなパートをやろうとしたし。高校入った時も軽音楽部で、やっぱりボーカル&ギターが一番目立つかなと思ったし。なんか……それだけでいいと思うんですけどね。空気を読んで「こっちのほうがいいんじゃないか」とか考えずに。僕だって今になって「自分はこんなの向いてないんじゃないか?」って思う日もあるんですけど、もっと単純に……目立ちたいとか、バンドで格好よくなりたいとか、モテたいとか、そういうのが一番純粋な動機じゃないかって思う。
モエカ:シンプルだね。そう言えるの凄いと思う。
オオ=スカ:うん、羨ましいっちゃ羨ましい。俺はそこまでシンプルには言えないもん。でも突然少年を好きなのってそういうところ。みんな、当たり前のことを当たり前にできなくて、なんかひねくれて表現しちゃうじゃん。
モエカ:そうね。私ももともとは目立つのが好きで、幼稚園くらいから「歌が好き、歌手になる」ってずっと言ってて。確かに目立ちたがりではあったと思うんですね。ただバンドやるようなったら、人から見られることの意味とかが逆にわかんなくなってきて。だって、バンドやってるだけで面倒臭いこともあるし。女の子あるあるなんですけど、弾き語りとかしてたらワケわかんないおじさんから「一緒に美術館に行きましょう」ってメールが来るとか。
一一あぁ、それはウザいし哀しいなぁ。
モエカ:そう。音楽をやりたいだけなのに、なんでこんなメールをいちいち貰わなきゃいけないんだろうって。学生が普通に生きてたら、知らない人から馴れ馴れしくツイッターのリプライが来ることもないじゃない? だから、目立ちたかったのは確かなんだけど、人前に立つ意味はなんだろうって考えちゃう。もうお客さんのことはいいから、もっと自分の中に向かっていこうって考えるようになりました。だからせんいちろうくんがスパッと「目立ちたいから人前に立つ」って言えるのは羨ましい。そう言いたいけど言えないから、ゴチャゴチャ考えちゃうんだろうなって。
オオ=スカ:そうねぇ。あと、さっきの「シティ・ポップ嫌いだった」発言もそうだけど、現代社会ってそういう発言にすごく過敏じゃないですか。ちょっと棘のあること書くとものすごい勢いで叩かれる。それは政治とか、企業のミスが発覚して叩かれたりすることもそうなんだけど。でも「◯◯ってバンドが嫌い」とか、自分の趣味を宣言するのってどうでもいいことじゃない? それを叩いて他者と共有しようとする感覚、めちゃくちゃ気持ち悪いなと思う。それも同調圧力じゃん。「これムカつくからみんなで叩いて嫌いになろうよ」っていう。特にSNSは否の感情ばっかりが渦巻いてる感じがして。
モエカ:人に言えないからSNSで言うんでしょ(笑)。でも、好きも嫌いも、どっちも言われるたびに消費されていく感じがする。もちろんありがたいんだよ? 聴いてもらえてる事実とか、称賛もあれば批判もある状況っていうのは本当に嬉しいんだけど。でも、音楽は自分の所有物、自分の特別なモノとしてある感覚だから。それをお菓子を食べるとかYouTube見るみたいな感じで、知らない人がいろいろ言ってくるのが嫌で。そういうことって昔は起こらなかったんですか?
一一うーん、賛否は当然あったけど、ここまで全員が発信できなかったから。2ちゃんねるっていうクローズドなところで、匿名で悪口言ってる人たちがいた程度(笑)。
オオ=スカ:そこに思いやりってないですよね? その発言が相手を傷つけるんだっていう思いやりがなくて。それが広がって、今ではSNSでみんな喧嘩ばっかりしてる。
せんいちろう:オオ=スカくん、SNSやりすぎだよ。
オオ=スカ:うん……いろんな人に言われる(苦笑)。
モエカ:ねぇ? 世の中に自分の思ったことをわざわざ発表する必要あるのって思う。ノートに書き留めとくだけでいいじゃん。
オオ=スカ:ノートだったら寂しいじゃん! ノートは捨てるだけじゃん!
せんいちろう:……(ボソッと)今のはすごい伝わる。
一一ははははははははは!
せんいちろう:いや、すごく日々充実してるくせに「俺は満たされてないんだ」とか言う奴のことには聞く耳も持たないけど。でもオオ=スカくんの今のはすごく信用できる! それが希望っていうとアレだけど(笑)、オオ=スカくんみたいな人もいるんだなって思うことで、元気もらってる人たちが大勢いるんだろうなって思ってる。
オオ=スカ:よく言うよ! 一番普通の人ぶってるけど一番ヤバイのお前だからな? なんか一番純粋そうに見えて一番過激なこと言ったりすんのはお前みたいなヤツだから。
一一確かに。理解って意味では突然少年が一番わからない存在(笑)。
オオ=スカ:ねぇ。一番アンノウン。毎回見るたびに「なんなんだろう? この人たちは」って思ってる。茜ちゃんは奥が一番深い。
せんいちろう:いや、全然普通だと思うけど……別に狙ったりとかもないから。
オオ=スカ:でしょ。狙ってないでしょ? だから余計にわかんないし、そこに対する憧れかな。俺、こうはなれないから。
モエカ:なんか妖精みたいだよね(笑)。
オオ=スカ:でも、だからこそ自主企画のツーマンに呼んだんだよね。言ったらちゃんと喧嘩したかった。ツーマンって、もう羊文学がいいか、Teenager Kick Assがいいか。あとは突然少年がいいか、Teenager Kick Assがいいか。どっちかしかないじゃないですか。もちろん「両方いい」っていう人もいるだろうけど、俺は「みんな違ってみんないい」とは言いたくないの。ちゃんと喧嘩してお客さんにジャッジしてもらいたい。それをやるならこの2バンドだなって思った。他にそういうバンドもあんまりいないし。
一一つまり、喧嘩したいと思えるバンドが特別ってことだよね。
オオ=スカ:そうです。俺「嫌いなバンドは?」って訊かれるとすぐには出てこないんですよ。ほとんど興味がないから。でも、たとえば他のバンド聴いて「新曲全然良くねぇじゃん」って思ったりするのは……気にしてるからなんですよね。気にしてるし、負けるかもしれない、てか全然負ける。そんなふうに思うバンドはそんなにいなくて。突然(少年)と一緒にやって「あぁ今日は負けたなぁ」って思ったことも過去にいっぱいあるけど、でもそれは悪いことじゃなくて。そういうのがないと変に安定しちゃいそうで怖い。その意味でツーマンの自主企画はコンスタントに組みたいなと思うし、最初にやる時はこの2バンドを絶対に呼びたかった。劣等感も感じるし、焦りも感じるし、かといってずっと背中を見ていたいわけじゃない。そういう存在だから。
モエカ:オオ=スカくんらしいけど。でもみんな焦ってると思うよ?
オオ=スカ:うん。それでいいの。焦りがなくなったらダメだと思うし。
せんいちろう:……ね? 同い年だし、一緒に頑張ろうぜ。

 

 

 

 

 

 

羊文学

2012年、5人組コピーバンドとして結成。

受験のための活動休止と数回のメンバーチェンジを経て、17年2月に現在のメンバーとなる。
東京都、下北沢を中心に活動。
多くの音楽から影響をうけた重厚なバンドサウンドと、意思のある歌声が特徴的なオルタナティヴロックバンド。

 

Official Site:https://hitsujibungaku.jimdo.com

twitter:https://twitter.com/hitsujibungaku

 

 

突然少年

気持ち伝わるまで何度でもアタック。これが僕達のやり方。

 

Official Site:https://suddenlyboyz.tumblr.com

twitter:https://twitter.com/blueheaven128

 

 

Teenager Kick Ass

2016年に結成し、バンド名の改名やメンバーチェンジを経て、2017年6月に 1st Mini Album『ROCK’N (ot)’ROLL』をライブ会場限定発売。

11月には THIS IS JAPAN 企画のコンピレーションアルバム『NOT FORMAL ~NEW ALTERNATIVE~』にも参加!
2018年3月には2nd Mini Album「チカシツノハナ」をタワーレコード限定で発売!
唯一無二の存在感と圧倒的なライブパフォーマンスを武器に、目の前のリスナーを音楽で黙らせるべく活動中!

 

Official Site:http://teenagerkickass.com

twitter:https://twitter.com/teenager_kick_a